時々はぼんやり考える

ライブの感想など

200128/カーリングシトーンズTOUR「やったぁ!明日はシトーンズだ!」

夢のようなこの6人が集まることは容易じゃないしこの先の活動は無いんだろうなあ…と惜しみながら目に穴が開くくらい見つめ倒した2018年のデビューライブを経て、まさかのツアーが始まったカーリングシトーンズ。一公演だけでは絶対足りない物足りないもっと見たいこの目で感じさせてくださいおじさんを…!と願いつつ、やっぱりチケットは激戦で名古屋以外は取れなかったので一球入魂してきました。シトーンズのメンバーは言うまでも無く全員が主役級で百戦錬磨のミュージシャン。それぞれの色の主張が激しいのに6色が混ざっても濁らず綺麗に溶け合って、音が重なれば重なるほどわたしの幸福度が膨れあがってゆく、そんなバンドである。かっこいい音楽をオラオラと見せつけつつ、全員がチャーミングさやゆるい空気感を纏っており、というかそっちが本体のようなカワヨ最強集団なのです。

 

ステージはカーリングのモチーフで飾られモッズな雰囲気も感じつつ、登場したおじさんらの衣装は激ヤバ近衛兵さん。世界観最高!と思いフライングで親指をグッとした。スターたちがぞろぞろ登場するもんで物凄い歓声が起こった。ここに出てくるって分かってたけどそれでも気持ちがリセットされて「え?!ここに6人出てくるんですかぃ?!」って思った。現実感なさすぎる。頭のなかバグる。

曲が短いのもあるけど舞台上で起こっている出来事が濃すぎて一曲一曲があっという間に終わってしまう。セトリは覚えてないけどアルバムの曲は全部やったと思う、それに加えてデビューライブでやったけどCD化されていない「AB/CD」、「カリフォルニア」。あと新曲を2曲くらいやった。新曲のうち一つはよひーシトーンが作った「オイ!オイ!」という掛け声に「老い」という意味を掛けたライブでみんなで盛り上がる系の楽しい曲。あと、やっぱり「ガッツだぜ」をやった。

 

以下思い出せる範囲で書き出し。

 

・「スベり知らずシラズ」で華々しくライブスタート。2階席から見下ろすように見ていたので「♪カーリンカーリンぐっ」で観客の大きな一体感を感じた。奥田シトーン以外のおじさんの歌声を聴けた瞬間はなんだかミーハーな気持ちになった。「トータスが歌ってる~!」みたいな。OTの歌声は、声が耳に入った瞬間に体に浸透させようと細胞が働く。「カラダ中に行き渡らせろ~!!」って脳が信号を送る感じ。そういう体に、わたしはなってしまっている。そしてめちゃくちゃドキドキする。OTの歌声でドキドキして、「今、生きてる!!」と感じるのだよ。
・「何しとん?」演奏の前に、名古屋弁的なイントネーションの「なぁにぃ」を斉藤シトーンが披露する。中村達也氏と一緒にマニッシュボーイズをやっていることもあって、いちばん名古屋に理解があったように思う和義さん。「名古屋の人は『なぁにぃ』だけで会話ができる」と言って「なぁにぃ」を連発していて噴いた。なんかわかる。曲中に出てくる「何」をこのイントネーションで歌おう、みたいに言ってて笑った。難しい。
・「出会いたい」
和義シトンがメンバーに好みの女性像を取材して作った、と話していた。みんなの発言をバラバラに組み合わせたので歌ってる部分がその人の発言とは限らないらしい。でも「教習所に通うヤンキー」の部分は浜ちゃんらしく、ピンポイントすぎると突っ込まれていた。「安全靴が似合う」をあげたOTも突っ込まれていたけど、自分の発言じゃないと思う…と否定していた。覚えておいてほしいwこの曲でトタのパート終わったあとによひーが食い気味で歌い出す箇所が好きすぎるので生で聴けてキャーってなっちゃった。最後のキングのパートも演奏がどんどん迫力を増していきヒリヒリした空気がかっこよかった。
・「わかってさえいれば」
ダラダラしたルーズな雰囲気が心地よくてかっこよかった。ハープも好き~!OTの声も、かろうじて歌ってるくらいの途切れそうな歌い方が良かった。最後の「わかってさえいればいい~♪」を「ええがや」って締めてて心臓がギュンッッッてなった。ええがや…ええがや…(反芻)。
・「Oh! Shirry」
トタ、キング、浜ちゃんシトーン(もだっけ?)がハンドマイクで舞台を歩きながら歌っていて、スターが練り歩いておる…!!!と思って見てて楽しかった。スクリーン流れた映像が激キャワだった。ま~たメンバーが昔の漫画っぽいタッチでキャラクター化されていた。
・「キャラバン」
心の栄養って感じ。みんなの分厚く重なった歌声と、純度100%のOTの歌声が両方たんのうできて旨みしかない。
・「AB/CD」
骨太ギターとOTの高い声が栄えてめちゃんこかっこいい曲。
・「夢見心地あとの祭り」
トタが歌いながらメンバーの名前言うところで受け答えするメンバーがそれぞれのキャラクタを表しすぎていて、キャラソンじゃん?と思った。キングがバカデカ声で返事してるの好きだった。思い出して元気になれる。
・「B地区」
浜ちゃんシトーンが発明したという中国弁で歌う。和義さんは通常の歌詞とは違う行き過ぎた(?)擬音を言っていてブホォォってなった。
・最後の一曲はやっぱり「涙はふかない」。
ダンスのスタンバイで客席に背を向けて一列に並ぶ6人。その状態でメンバー紹介が始まったもんだからよひーが名前を呼ぶたびに一人一人振り返って応えるスタイル。なんというアイドル。全曲終わって、涙はふかないの音源が流れるなか花道まで練り歩いて歓声に応える6人。もうアイドル。アイドリー。和義さんが執拗によひーの歌声のマネをしていた。ねちっこい歌い方で悪意しか無い。

・「ガッツだぜ!!」
トタが「なんかガッツだぜが歌いたくなってきたー!」って言って周りが「持ち歌はやらないって約束じゃん!」「練習してないよー!(クソデカ声)」て言う茶番がお約束になってて笑った。茶番しながらトタの袖に着脱式のフリンジを取り付ける浜ちゃんとキング。ライトっぽいお客さんも巻き込めるのでめちゃくちゃ盛り上がった。曲の途中でも茶番が続く。トタが気絶し、「ガッツだぜガッツだぜ」と声援を送る観客。周りのメンバーが助けようとするも一人一人ばたばたと倒れていく。6人とも舞台に寝転がっている様子は2階席から見下ろすとなんだか興奮しました(危ない発言)。トタがつっこみながら一人で復活、「みんなは倒れたらだめ」と怒りながら演奏再開。いや楽しすぎん?

 

・モグモグタイムは2回あり、順番は忘れたけどもコメダ小倉トースト、天むす、味仙のコブクロ、というご当地グルメ3品が登場し、舞台の端のほうに用意されたソファとテーブルで仲良くお召し上がりになっていた。トーストにバターと小倉を塗るOTを見て、朝ごはんのときにこうやってバターを塗っているのかなあと日常の風景を想像してしまったなど……。自分では食べずにトタにあげていた。「OTが塗ってくれたの羨ましいやろ」と自慢するトタ。キングからの「OTにあーんしてもらえ」「二人で端と端から食べろ」と、名の通り王様ゲームのような命令に顔が溶けるほどにやにやし、「いー!いー!」と本気で拒否するOTのかわゆさが祟って無事四肢爆散した。現実とは思えなかった…しぬ前に見る映像…?OTは小倉トーストを初めてお召し上がりになるそうで、「広島にも噂は届いてましたよ」みたいなこと言っていた。和義さんは「以前地下街(?)の喫茶店入ったとき~……」みたいなこと言っていて、なにそれ地元の喫茶店斉藤和義がいる風景とわ…?想像するだけで脳がバグる。キングはコーヒーを所望していた。そうだよねコーヒーが欲しいよねモーニングなら…気が利かなくてごめん(なぜか申し訳ない気持ち)。

 

・浜ちゃんシトーンのマイペースさというか物怖じしない雰囲気が思い出して笑える。さっき思いついたこともクオリティ無視したやりたいだけの物まねもすぐやる。どぶろっくとか。OTがミルクボーイの口調マネしたり(「もうちょっと何か言ってくれるー?んー?」を多用してた。かわいかった。)、SixTONESストーンズ)というジャニーズのグループを取り上げて「あいつらストーンズって名乗ってるんだよ」「ストーンズって」みたいにいじったり、俳優の東〇さんの不倫の話題(どういう流れで言ったか忘れた…)あったり、けっこう芸能ネタ多くてテレビとかネットとかチェックしてるんだな~~~~~と思った。トタは自分が香川照之さんに似てると豪語していて、テレビで香川さんが出てると「自分か?!」って思うらしい(なにそれ)。自分の顔がどの芸能人に似ているか診断するアプリ(?)をみんなでやったらしく、OTは城島茂さんに似ていると診断されたらしい。仲いいな~~~~~~!ありがとう!!!!!(世界に感謝)

・よひーはシトンズの発起人だけど発言も少なく大人目で他のメンバーに翻弄されてる感じが面白かったw「また必ず帰ってきます!」と断言したあと「たぶん!」と頼りなく付け足して挨拶してした。ぜひまた全国ツアーをやってくださいおねがいします。
・キングはとにかく好きにならずにいられない周りを魅了というか巻き込むオーラが駄々漏れしていた。ツアー最終日ですが…みたいな話題のときにギャルみたいな喋り方(?)で「さ~み~し~い~~~~」って言ってたのが忘れられない。
・和義シトンは人気がすさまじく一番観客から名前を呼ばれていたような印象。大人しい子だと思ってたけど名古屋弁言うときとかよひーの物真似とかのしつこさに悪意を感じておもろかったw
・トタシトンは光かがやいておった。からだの動きて魅せるということを一番やり慣れている感じだし楽しい雰囲気を優しく提供してくれる。スターでした。
・浜ちゃんシトンはマスコットキャラクターでした。もう大好きだ。夢中。
・OTシトンはとにかくもうかっこよかった。めちゃくちゃ性的な目で見てました。女性ホルモンめちゃくちゃ出た。これだけ面白い要素があって笑い疲れたのに信じられんくらいかっこよかった………!!!!という思いが一番強烈にのこった。

 

カーリングシトーンのライブこんな感じだった。夏の公演も行きたいてす。