時々はぼんやり考える

ライブの感想など

奥田民生 フェスとか2023

年が明けてしまったけど2023年にラビットツアー以外で見たOTのライブの記録です。ツアーをやってくれただけでも嬉しいのにそれ以外の活動も多く「出来る限り会いに行かなくてはッッMTRYにッッ」と熱く心を燃やした一年でした。

 

2023年5月3日(水・祝)
OTODAMA'23~音泉魂

 

1 快楽ギター
2 無限の風
3 明日はどうだ
4 カヌー
5 MANY
6 御免ライダー
7 さすらい

 

確かツアー中にこのOTODAMA(と中野サンプラザ)のチケットを買ったので、ツアーが終わってもMTRYが見られるという精神安定剤となっていた。開演時間きっかりから参加する体力が無かったのでゆったり自分のペースで地元を出発し、昼過ぎに会場に到着した。しばらくプラプラしていたが16:20からのスカパラを待機しやっと本腰入れてステージを見る。その次がMTRYというタイムテーブルなので、OTがゲスト出場する確率はほぼ100%。その時をひそかに心待ちに、ひとまずスカパラで能天気に楽しんでいたら新曲として演奏された「追い越してく星」で、うっかりボーカルをとったナーゴさんに撃ち抜かれる。歌いつつトランペットも吹く姿が勇ましくて…あ…好きです//////と思った。ふわふわしていたら予想通りOTがご登場。白いスーツに身を包み爆裂にイケていたので微妙に感じていたすべての体調不良が治った。そして森羅万象に感謝した。OTの出現に対して周囲は意外と「嘘だろ?!」「まじか?!」みたいな反応だったので、「いや、出るだろ!分かるだろ!」と心のなかでしょうもなく反論していた。みんな「美しく燃える森」がこの世で一番好きな曲なんですか?!?というくらい大盛り上がりしていた。この日初めて聴いたOTの歌声が体の隅々に行き渡り喜びを感じたし、歌うだけじゃなくなんだかノリノリの動きを見せてくれて、そんなものまで見せて頂けるんですか?!?と恐縮した。1曲だけかと思ったら「Paradise Has No Border」にスライドホイッスルで参戦…!これがハイパーあざとかった。ステージを行ったり来たりし注目を集め、間抜けな音で観客をズッコケさせる&沸かせる技を繰り返した。もう骨抜きだよ!!!!!!!!勘弁して~!とヒーヒーした。スカパラが終わり、ここからが本番MTRY。待機している間に周囲の人との隙間も詰まってきてみんなOTを見るモード。故に微妙に視界が埋まって来たのでひやひやしながら開演を待つ。昼間は暑かったのに18時になったら結構肌寒い。登場し、「マイクチェックね」とか言いながら各々「アーアー」言い始めたMTRY。カワヨ…と思ってたら一曲目いきなり快楽ギターで頭が吹き飛んだ。周囲の人はOTガチ勢かと思ってたけどなんとなくノリが重くて困惑してしまった。もっとステージに近いとこは盛り上がってたんだろうか!?でもいいや。とにかく快楽ギターが鳴ればこの世の全てが最高なので何も言うことはない。野外で聴く無限の風も明日はどうだも、何のフィルターも通さず歌声と演奏がダイレクトに全身に降りかかってくる感じでからだに絶対良い。ナチュラル。いくらでも浴びたい。どうにか持って帰りたい。そしてカヌーをやった。会場まるごとOTの世界に包み込まれた。現実に戻ってこれないかと思った。怖さすら感じる良さでした。御免ライダーでイケイケOTを見せつけられ私は簡単に昇天する!OT的にOTODAMAは悪天候のイメージが強いらしく、「ほーら曇ってきた」としめしめというテンションで煽ってきたので不安になったけど天気は崩れなかった。風は去年より強く感じた。その影響か、OTも言ってたけど音が返ってきちゃう感じ。個人的にはあまり良い音には聴こえなかったけど、「音量規制とかが無いフェス」とOTODAMAを褒めていた。ツアー中から伸びたままの長めの髪がなびいてピカピカおでこが丸見えでなんとも愛しい存在でしたわい…。なにも音楽が耳に入ってこない時間があるくらい顔見ちゃった…顔面…が好き…。ふにゃぁとした発言がいくつかあった気がしたけど忘れた。「あと3曲です」と言いお客さんが\エー/と嘆いたときに笑いながら「ありがとね」みたいなこと言った気がする。そぉんなこと言うのか~~…………ため息でる。退場するときはめちゃニコニコしてた。OTODAMAというゆるいフェスがそうさせるのか、リラックスを感じたけど演奏のかっこよさは致死量に達した。

 

 

2023年6月23日(金)
さよなら中野サンプラザ音楽祭

 

1 人間2
2 無限の風
3 手紙
4 荒野を行く
5 音のない音
6 愛のボート
7 白から黒
8 The STANDARD
9 KYAISUIYOKUMASTER
10 ライオンはトラより美しい
11 MANY
12 まんをじして
13 イナビカリ
14 御免ライダー
15 最強のこれから
16 さすらい

17 解体ショー
18 快楽ギター

 

中野サンプラザ閉館に伴い、2か月間ゆかりのあるアーティストが日替わりでライブを行った。歴史あるコンサートホールを愛でがちなOTにとっては寂しいことなのかな、と思いを巡らせた。惜しむばかりではなく「新しくなるなら、それはそれでよい」みたいなニュアンスの発言があり、受け入れますというような、柔軟な姿勢を感じた。セトリは予想していた通りラビットツアーを踏襲する感じだったが、ツアーではやっていない「人間2」で始まったことでいきなり脳天に雷が落ちたョ。リアルにしびれた。「荒野を行く」や「The STANDARD」も聴けて、フェスとは違いがっつりMTRYに浸れる、僕ごのみのワールド オブワールドでした。ダード生で聴いたら照れちゃった。「まんをじして」のイントロで「10分くらいやります」とか言って礼さんとみなてぃに掛け合いをやらせ、OTとゆうたさんは演奏ほっぽりだして踊りだす!というユニコーン的な時間もあった。歌いだしたら歌いだしたらで、その歌声はするどく力強く若々しく生命力に溢れていた。なぜそんな良い声をお持ちで?私の大好きな「音のない音」がツアー振りにまた聴けて嬉しかった。「ライオンはトラより美しい」のアウトロがなぜこんな長いか知ってるか?と観客に問い、「ギターが難しいから自慢してるんだ。だからみんなが演奏し終わってもまだやってるんだ」みたいなことを言っておりそういう情報もっとちょうだい?!?と思った。毎回、「アウトロ長く弾いてるなあ…」と思ってにやにや見てたけど見てほしくてやってたんだ。「やれるもんならやってみろ」とか言われた。ぐはッッ死ッッぬ。3曲目、早くも「手紙」が聴けてクライマックスを感じる。ツアーでは「手紙」と「最強のこれから」は日替わり曲だったので、1日のうちに両方聴く耐性がついていない。(ツアー最終日は両方やったが。)体に重たい感情がのしかかり(OT的に感情を乗せてるつもりは無いかもしれない!私が勝手に感じているだけ!)しんどいけど、このために生きているという感じしかしない。たみおさんの声とギターを聴くという体験はもはや私を維持するための大部分を占めている。まじで全ての苦しみから解放される時間(激重)。最強のこれから〜〜♪のロングトーンがとてもキレイで一本の光だと感じた。というか見えた。可視化。凄すぎてずっとびっくりしていた。いっぱい好きだった。なんかの曲の前に「ギターチェンジするの?!しないの?!」と袖のスタッフの人と一緒にあたふた迷ってて、OT大慌て!みたいな時間がありめちゃ笑った。おちゃめすぎる。

 

 

中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023

 

2022年に引き続き、OTの出演が発表された。しかも2日間!!!!これは「ぎふ信長まつり」のキムタクフィーバーに匹敵する一大事ではないか、と隣の愛知県民は強く思ったのだった。というか思え!おののけ!!おい岐阜県民!!!!!

 

2023年9月23日(土)
地球三兄弟

 

1 すっごい汗
2 地球の親玉
3 アースより愛を込めて
4 呼びにきたよ
5 たかまり
6 絵
7 サマーヌード
8 イージュ★ライダー

 

感染症予防の規制が緩和された今年は、去年より観客が多いと体感した。1日目は地球三兄弟。ソロでも真心でも無いステージにどれくらいの人が集まるのか読めなかったが、例のごとく前方は詰まっていたのでステージから少し距離をとってゆとりをもってスタンバイした。17:00スタートなのでライブが進むにつれ空が夕焼けに染まり夜に近づいていった。きれいな空の移り変わりを背景に生演奏を聴くととても贅沢な気分になった。超久しぶりに地球三兄弟の曲を聴いたけど純度100%の楽しさを感じた。シンプルな曲調とゆるい雰囲気でどんどん心がほぐされる。リーダーのTHE EARTHは半ズボン、あと2人は長ズボンで登場。衣装の生地が足りなかったので、リーダーは責任をとって(?)短いズボンになったらしい。それをOしゃんが「みじ」と呼ぶ。長ズボンのことは「なが」。この呼称をお気に召したのか、連呼していた(自分の気に入ったフレーズをごり押しするのって“おじさん”って感じだよね…)。編成上仕方ないけどOTはベースばかり担当してギターを弾いたのは「たかまり」一曲だけだった。この曲大好きで嬉しかった。飛び跳ねた。「ベースは弦が少ないから良い」、とポジティブな発言をした(そういうもんか?)。「明日ベースが雇えなかったので、明日もベースばかり弾きます」みたいなこと言い、ちょっと残念な気持ちになる。ギター弾きOT見たいよー。大スクリーンに映ったアースを見たスパが、「桜井男前だね」と言い大ウケした(私が)。「桜井って言うな」「桜井ってどの桜井?」とか言い会話が脱線する。その後もスパに色々言われるアースが「サングラスのおじさんが怖い」と怖がっていた。かわいそう。サマーヌードはキングだけじゃなくOTも歌った。すんごいクセのある歌唱だった印象。前もこんな感じで歌ってたっけ?ベース弾きながら歌うのは難しんだなあと、見ていてひしひしと伝わってくる感じ。でもあまり聴かない声が聴けたので、なんかポッ😳てなった。

 

2023年9月24日(日)
奥田民生 Solar Session

 

1 ハナウタ
2 さすらい
3 野良猫 w/ うじきつよし, 佐藤タイジ, 伊藤大地
4 雨あがりの夜空に w/ 浜崎貴司, 山口隆, うじきつよし, 佐藤タイジ, 伊藤大地
5 大迷惑 w/ 木村カエラ, うじきつよし, 佐藤タイジ, 伊藤大地
6 イージュー★ライダー w/ 土岐麻子, 木村カエラ, うじきつよし, 佐藤タイジ, 伊藤大地
7 サマータイムブルース w/ 山口隆, うじきつよし, 佐藤タイジ, 伊藤大地

 

2日目はセッションのステージ。事前に詳しい内容は分からなかったけど、ゲストミュージシャンを呼んでOTの曲をやるんでしょうなあ~~と呑気に思っていた。昨日は地球三兄弟だったのでOTソロ成分を欲していた。結果、とんでもなく稀有で貴重なステージで音楽の本質を体験をすることになった。18時半、日も暮れて昨日とはまた違う雰囲気のなか開演。月が出ていた。まず一人で登場し、「奥田民生のステージなので一応やります」というようなニュアンスでソロ曲を弾き語り。ハナウタは初めて生で聴いた。良い曲すぎるだろ。だだっ広い空間でひしめき合った民衆に、アコギと声だけで圧倒的な音楽を聴かせるなんて、かかか神様じゃん?!?!?!と思っていきなりしんだ。3曲目からは続々とゲストが登場し、OTはホスト的な立ち位置で超楽しそうに先輩を迎え入れる。うじきさんとのセッションでは心から音楽を楽しんでる姿を見られて、こちらもハッピー。まるでギター少年だった自分に言い聞かせるように「やったよ!」と誇らしげに言った。わたしが見てきた史上一番無邪気なOTだった。広島のYAMAHAで自分のギターにサインしてもらった話も意気揚々と語る。「かつてはチャボさんがこういうセッションをしていた」とうじきさんが言ったときにやっと思い出したが、そういえばチャボさんが先導に立ったセッションって中津川の定番ステージだった気がする。今後はOTがそういう役割を担っていくのかな…とか思った。「これからはこういうことだけやってきいたい、人生。」みたいなOTの発言もあった。自分が主役で出ずっぱりより仲間を呼んで自由に楽しいステージをしたいのかな。しかもこんな大きいステージじゃなく、会場入口のところで小さいステージでタイテにも載せずに、お客さんが到着したらもうやってる!みたいなのが良いと言っていた。しれっとやっていたいんだよね、分かる。OTってそういう思考だよね、分かる。でも困るからやめて。ゲストで浜崎さんが来た時のOTのリラックスした雰囲気が和んだ。「雨上がりの夜空に」ではレア度高そうなキヨシローに寄せた声が聴けた。サウンドチェックでちょろっと聴こえてきたので大迷惑をやるのは察したけど、まさかカエラ氏が歌うとは思ってなかった。カエラ登場して何か準備してる最中にOTが「ハイやるよっ」と急かしてフライング気味に曲が始まる。すぐに演奏がストップし、カエラが「民生さんのせいだー!」みたいなこと言い、ワーワーとなり再スタート。身振り手振りを付けたスマートな歌い方で本当に華があった。「誰よりもちゃんとしてる」とOT評。ハモリの上パート歌うレアなOTも見れた🙆うじきさんにベース上手いよと褒められ、「えびより?」って返した声が完全にひらがなの「えび」で満点だった。最後の曲に入る前にOTが「夏といえばこの曲!!」を連呼し、誰かが「(サンボの)山口呼ばなきゃ」と言ったら、次は「夏といえば!!山口が来る!!」を連呼しはじめたのが笑った。夏といえば山口が来る!山口さんが夏の季語になった。特に突っ込んだり喋ったりせずギター弾きまくる山口さんの子分みたいなポジションが良かった。終始ゴキゲンなステージだった。ほんとにほんとに大満足の2日間ではあったんだけど来年はもっとギターを弾くOTが見たいッッ。

 

 

2023年12月8日(金)
EXシアター六本木 10th Anniversary 奥田民生×フジファブリック

 

1 The STANDARD
2 KYAISUIYOKUMASTER
3 ハナウタ
4 MANY
5 解体ショー
6 さすらい
7 最強のこれから
8 快楽ギター
9 BEEF w/山内総一郎

 

まだまだ続くよMTRY。まさか12月になってもこのバンドが見られると思っていなかった。フジファブリックの出番を見ているときは周囲にゆとりがあったのに後攻OTを待っている転換時に観客の圧縮が起こり、わりと前方へ詰めることになった。ステージとの距離が近づいて良いけど視界が人の頭で埋もれそうなので、さっきまでのゆとりある位置でも全然良かった。1曲目ダードでわりと穏やかな始まり。多少距離はあるが、すぐそこでOTが歌っているという現実がとても不思議だった。目に力が入りバキバキになった。今この瞬間を捉えろと脳が指令してくる感じ。聴き入るというより、聴こえてくる音を取りこぼさないように必死だった。とにかく全身に力が入った。2曲目、観客の期待を煽るような予兆のような音が鳴り高揚感がマックスに跳ね上がったところでKYAISUIYOKUMASTERが始まる。一列目の人は気を失うんじゃないかと心配するくらい近づいてギターを浴びせていた。観客のあちらこちらに目線をやっている瞳を、こちらからも確認できる位置だったのですごい緊張した。でも1曲目と違い体は自然に動いた。この、ドカドカと重たい音が降ってくるような演奏が唯一無二だと感じる。全身で喜びを感じる。ハナウタは初めてバンド演奏で聴いた。やさしい歌声がバンドに乗ってさらに魅力マシマシになって心に突き刺さるッ。「オワー」って歌詞のところ、ライブで聴くたびに違う歌い方になりそうなので楽しみなポイントだ。例のごとくOTが「もうすぐ終わります」だか「あと○曲です」みたいなことを言ってお客さんを落胆させたとき、いつもならフォローしてくれそうなゆうたさんも「そうだね、終わるね。」みたいな同調するトーンだったのが笑った。「ライブが無いと集まらないから、ありがとうございます」みたいなニュアンスのことと、「終わったら忘年会します」みたいなことも言ってた。MTRY御一行が訪れる飲食店がこの世にあるのか…?と現実味の無さを思う。快楽ギターでぎゅわんぎゅわんとギターを弾くOTを見るたびに私は生きる喜びを噛みしめています(大真面目)。アンコールはフジファブリックの山内氏とセッション。OTは山内氏のことを「そうちゃん」と呼ぶ。そうちゃんがやりたい曲、ということでBEEFが演奏された。曲の始まりに2人向き合ってギターを交互に鳴らしたときの、そうちゃんを見るOTの優しい眼差しが忘れられない…!挑発的でもなく先輩目線でもなく、ただ一緒に弾けて楽しいからニコニコしてるって印象の純粋な笑顔でなんだか心が熱くなった~~!!!BEEFは最高にロックンロールでかっこよさ大爆発していた。こういう音楽だけ聴いていたい。最後に写真撮影があった。OTが観客に背を向けてしゃがんだけど位置が違ったらしく、そうちゃんなどに誘導されて中腰のままヨタヨタと移動したときにジジイみがあって笑った。距離が近かったので一人の人間としての存在感をありありと感じたし温度すら感じとった、なんか~~なまものだった(キモ感想)。OTのかっこよさが今年一を叩き出したのでよいライブ納めでした。たみおさんはどの角度から見ても全身かっこよくて歌うまギターうまの超人間。もう止まらないよOTのかっこよさはッッッッッッ😩