時々はぼんやり考える

ライブの感想など

210904-05/ユニコーンツアー2021「ドライブしようよ」

2019年12月、百が如くツアーの最終日を最後にユニコーンに会えない日々が続いたけど今年の9月にやっと会いに行けたという記録。ライブ後はとんでもない圧倒的“幸”を得てその衝動をすぐにブログにしたかったけど持ち前の先延ばし癖を発揮し気が付けば年末じゃないか…時の流れの速さにびっくりしてます…。世の中は色々あるから…(言い訳)。最後にブログ書いたの4月て。


なわーきゃなかったユニコーン。アルバムのテイストや情報が発表される度に期待が膨らんでいった。そもそも、古きよきロックンロール・ロカビリー・オールディーズ、みたいなジャンルは好物なので普段のライブでも全然そういうのもっと聴きたいが?と思っていたし、なにより今回の「ツイス島&シャウ島」にまつわるデザイン・アートワークがたまらなくハイクオリティでかわいいのが心に刺さった。好み。アルバム発売前から視覚情報で存分に楽しんだ。魅力的なデザインはこうも聴くモチベーションに影響するんだなあと今回実感した。そしてツアーは名古屋公演2日分のチケットを確保した。昨年のMTRYのツアーは愛知公演が無く県外に出るのも控え参加しなかったので、やっと巡ってきたOTに会える機会。嬉しさと喜びと、参加して良いいものかという不安な気持ちと、こういう状況下でも複数チケットを手にする人との考え方の違い、と色んな感情が渦巻いた。考えたところで人の行動は変えられないし自分で決めて自分が行くだけなんだからどうしようも無いんだけど。公演日が迫ってきたタイミングで愛知県にも緊急事態宣言がでたり、県内で開催されたフェスで感染対策が充分でなかったと叩かれたりして、世の中の良くない雰囲気に心が持ってかれる人間なのであまり精神状態がよくなかった。1日目は悪天候なのも影響して当日になってもずっと気分が沈んでいた(これは本当に性質的なものです。楽しそうじゃなくてすいません。あとでちゃんと浮かれます)。何度も訪れたことのあるセンチュリーホールはいつもの開演前の賑やかさは無く、お客さんと思われる人たちは距離をとって座ったり立ったりしていた。グッズも普段行ったことないようなスペースまで移動して事前注文していたものを受け取った。グッズ売り場で流れるアルバムの音源だけでちょっとグッときてしまった。検温しチケットを自分でもぎって消毒をして入場。指定座席はディスタンスとってあるけどロビーとか密集しがちよね。そそくさと行動した。ツアーの中でも会場によって違いがあるようだけど、名古屋はグループディスタンスという座席の100%は収容しない形式で、なんだか空間にゆとりがあって良かった…この快適さを知ってしまったら元の座席配列にもどるのがちょっと嫌。ステージセットはオールドアメリカンな世界観でかわいい。賑やかなSEが耳に入ってきたら、気持ちをライブに向けなくてはと急に焦る。周りを見るな人のことを気にするな、ステージしか見るな、と自分に言い聞かせた。(コロナ禍じゃなくても人が多い場所が苦手な人間)

開演。ツイス島&シャウ島収録曲のリミックスみたいなSEが流れ、それに合わせて照明が光る。なかば矯正的にテンションが上げられていく。どこまでも連れて行ってくれ!!!!という気分になった。ユニコオンのみなさんが登場。ちなみに私は2日間とも2階席だったので表情など細かいところは見れていない。曲の感想は2日間で感じたことごちゃまぜです。

エンジン音が響き始まった1曲目は川西さんの歌う「ZG」。演奏は派手だけどなんとなく爆発力が足りない川西さんの歌唱を聴いて、ユニコーンのライブに来た~~~と実感した。でも私のなかではOTの歌声を聴かないと完全に始まらないのでまだフワフワしていた。2曲目は「WAO!」だ。ワオじゃん!!!!って思った。しかもZGでドラムを叩いていたOTがWAOのイントロも叩きだした。どうやって入れ替わるのか?!?!と思ったら川西さんがやってきて立ったまま叩く。一つのドラムを2人で叩いてる状態。そして、ビートを止めないままぬるぬると入れ替わりが終わり、入れ替わってもなおOTがちょこちょこと叩いておりかわいかった。肉眼ではよく分からなかったけどあべちゃんは気合の入った髪型をしていた、おそらく。声が出せないWAOに早速もどかしさを感じた…!声を出せないぶん、めちゃくちゃ腕をワイパーした。1日目、「愛のキーワード1173」のあとピックを客席に向かって投げなかった。禍ではそれもだめなの?って思ってたら2日目は投げてた…!投げていいのね。日によって違いがある気分屋さん的なのがあべちゃんって感じだ。ワーイ。例によって間奏では舞台の端まで移動するので2番の歌いだしに間に合わないあべちゃん。センターマイクの付近にOTがいたけど、自分以外のマイクは使わないという感染予防対策の一環で、歌おうとしたけどやめていたw

どこでMCをしたか忘れたけど、最初に「元気ですか」みたいなことをOTが言った気がする。1日目は、「自分以外のマイクを使わないようメンバーそれぞれのマイクの色が違う」という話。赤いマイクをカープの色だと言うテッシに対し、「カープの話をここ(ドラゴンズの本拠地)でするな。こっちが下なんじゃ!」(←言い回しは忘れたけど確かに広島弁だった)とOT。名古屋のMCではだいたい野球のこと言うので、聞くと来てくれたんだな~と実感する(いちいち全ての事にしみじみしています)。「ロックンロールで一番かっこいいとされる一つのマイクで2人で歌うのができないんですよ」とOT。←めちゃ見たかった~!!衣装の襟の色も人それぞれ、という話題もあった。肉眼で分からなかったけどえびちゃんの襟がいじられていた。2日目はロケンローバンドの雰囲気を醸し出すために(?)(何を言ったかは全然覚えてないけど)OTが英語でご挨拶。メンバー紹介で「テッシー」や「エビ」も発音よく紹介されていた。最後にテッシーから思いっきり日本語で「奥田民生!」。

「スペースカーボーイズ」。ひっっさしぶりに聴くOT歌唱がこの曲。新曲だし聞き慣れてないしまだ自分自身がこのライブに慣れてないのでふわふわした気持ちで聴く。低音ボイスの「♪ローダウン」はかっこよかった。赤いレスポールが見られて嬉しかった。ギターに対しても「おひさしぶりです」という気持ちを向けた。OTが間奏で前に出てきたので全身ではしゃいだ。「紅カー」。いつまでふわふわしているのかと思うが、まだまだメンタルがふわふわしている。それほど現実味がないのが久しぶりのユニコーン。せっかくのあべOTボーカルを噛み締める暇もなくあっという間に過ぎ去ってしまったw「はえーよ」の掛け合いは、観客の発声ができずもどかしい。「短歌のやつ」、ライブで聴くのを楽しみにしてた曲のひとつ。音源の「♪大きな声で脅かすぜ、ウォーウウェイ!!!」みたいなOTのシャウトが好きなので楽しみにしていたが、「♪大きな声で脅かすゼーー!!!」と「ゼー」を強く歌うタイプだった!音源と微妙に違いがあった…!他のみんなのクセ歌唱も楽しみにしてたけど、あんまりクセ無かった!笑 クセつけるの難しいのかな!あべちゃんはトランペットに注力しててボーカルがおざなり(失礼)感あった。「西の外れの物語」。今回のエビ歌唱曲のなかでは「米米米」より好きかも。でもOTは「米米米が一番好き」とのこと。お客さんがみんな楽しそうに踊っていたのが印象的。「合言葉は\ヨロシク!/」のとこ好き。「R&R はぐれ侍」。KKの歌唱が微妙すぎて笑った。ハンドマイクで練り歩いてくれるのは嬉しい。思わずキャーという気持ち。あべちゃんのところに絡みに行ったような気がしなくもない(記憶消失)。

アルバムの中で一番お気に入りの「ロックンローラーのバラード」。初めて聴いた瞬間に、OTと海に行った時に歌ってほしいランキング(?)上位に躍り出た。聴いてる最中に、今この至福の時間を忘れたくなくて刻みたくて自傷行為しそうになった。腕とかにめちゃ爪立てながら聴いた。タトゥー入れようとする人の心理が分かった(?)。すべてが包み込まれて浄化された。報われた。OTの歌声を逃さないように全集中した。発した声が消えてゆく先も追いかけて聴こうとした。生きる活力となり実際元気になったし腰痛も治った。(この曲だけ讃えすぎ)

「夢 Me Tender」であまい気分に浸った。照明の演出で、時が一瞬止まって息をのみ、また動き出すみたいな感覚を味わった。あべちゃんが座っているエマニエル椅子にえびちゃんが座りたそうにしていた(のちに座る)。「ミレー」は個人的には全体を通してのハイライト。キラッキラの舞台と華やかな曲調で、この日までの鬱屈していた気分が一気に明るくなり、わかりやすく音楽の力で心が動かされているのを感じた。わかりやすく喜びだった。しっとりした曲より涙が出そうになった。楽しすぎぃ。各所でやっているようだけど、サックスを吹きながらピアノの上に立つOTとその足元でフリーダムな動きをするあべちゃんが見どころ。OTの股くぐりしたり顔を押し付けられたり座られたり…楽しそうで何より…(ほろり)となる。ところでその後配信などでミレーでのあべちゃんは口パクだという事実を知ったのだけど名古屋公演もそうだったのかな?なーんも気にしてなかった。とにかくあべちゃんの人を惹きつける力にただただ身を任せて何の不満もない理想の世界にいられる時間だった、大袈裟だけどそうだった。

その後もアルバム曲がつづき(雑)、「SAMURAI 5」や「オレンジジュース」も聴けちゃった。「チラーRhythm」は一番予想外な選曲で、楽しかった。でもリングライト(女児向けおもちゃ)をグッズとして売ってたということはそういうことか。OTが例のダンスを披露。1日目は、「相変わらず誰もできねえな」みたいなボソッとした発言が妙に低い声でかっこよかったのを覚えている(そこ)。2日目は前方に完璧に踊れたお客さんが居たのか、そこに向かってグー(`・ω・´)bを向けていた。OTから反応もらえる世界がここにある、すごい。旧曲からの選曲として1日目は「大迷惑」、2日目は「車も電話もないけれど」が聴けた。すごいすごい。ユニコーンよくばりセット。確かにツアーを重ねるごとに旧曲が聴ける機会は減ってるけど全然満足感はあった。大迷惑はコロナ禍前なら普通に歌っちゃう人などが近くにいたらウワー…と思ってしまってたけど今回は完全OT歌唱バージョンが聴けてある意味貴重だった。OTが歌いながらえびに迫る場面があった気がして、なんかかわいかった。本編ラストの「ツイス島&シャウ島」は意味わからないくらい感動的だった。全然そんな流れじゃなったのに、むしろ「これは今何やってるんですか」みたいな時間のほうが多いのに、この曲のもつ謎の感動パワーにやられ無事泣きました。「これからもあれこれやるで」と歌うユニコーンがとてもとても尊い。エンタメ業界の方たちとして色々悩ましい状況を過ごしてるであろう(ぼんやりとした想像)中でこんなに楽しませてくれるなんてさ…!最高でしかねえよ!ばか!

アンコールは「RRQ」(知ってた)。いわゆるあべショウ。あべちゃんがクイズを出題しみんなで答えを連呼するというシステム。名古屋にちなみ「しゃちほこ」「ひつまぶし」を連呼。ひつまぶしは言いにくそうだったし「テッシーが苦手な」というヒントだったのが面白かったw旨いのに。最後の最後の曲は「KEEP ON ROCK’N ROLL」でこれまた予想外!イントロで「ヴァー!」って言った(声に出さず)。正しいものに時が動いていたし欲しいものはここにあった。最後にそんなこと言われたらまた最初からイチからライブを見せてくれ、となった。OTの声の圧がすさまじく、情報量が多かった。声から得られる情報を全て知りたい、全細胞をもって吸収するぞという意気込み。そして、たみおさんの素晴らしさを受けとるに相応しい人間にならなければという緊張もある……と、なんか凄い大ごとのようになってしまうけど、易しい音楽であることが凄い。私なんぞにも届く。なんにせよKEEP ON ROCK’N ROLL。かしこまりました、と思った。「気を付けて帰ってください」みたいなことを言うOT。どこまでやさしさに溢れるお方なのか。もう大好きだ。超気を付けて帰った。そしてツアー最終日を配信で見ていたらスピンオフツアー(とは)が発表されてワロタ。TLが祭で楽しかった。ライブでも終始えびちゃんがかわいかったしそれによって他のメンバーも幸せそうだったから期待しかない。今回のツアーは遠征できなかったけど、次のツアーはもっと行く公演を増やしたいなあ。しばらく粛々と生きて、またユニコーンのライブに行きたいです。