時々はぼんやり考える

ライブの感想など

190907・08/ポルノグラフィティ「NIPPONロマンスポルノ’19 〜神vs神〜」

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ひたすらに個人的な感想。どうやっても陰りがちな性質のわたしの日々の中で、不自然なくらい華やかで欠点の無い幸せな時間だった。音楽ライブというもの自体に初めて触れたのは2002年の「BITTER SWEET MUSIC BIZ」で、なんだか大人の世界だなあという感想を抱いた中学生、それ以降どっぷり沼に浸かったり程よい距離感を置いたりしながら、20年近く経った。人生の大半ポルノのことチェックしてる人間ことわたし、デビュー20周年東京ドーム公演に向かって生きるしかなかった。10周年ドームの記憶は「ステージ遠い」「音わるい」「でもなんかいっぱい曲聴けた」こんな感じで、その時なりに思い入れは深かったんだろうけど今回のほうが感動した。儚い夢のような2日間だったけどわたしはその空間に居たんだという証明のために記しておこーう。ライブレポ的な正確さは無いことをお含みおきください。

 

DAY1(9/7)

開演前からみんなの「はよ…!はよ…!」って思いが漏れてた。強火な人間しか集まっていないことが分かる。定刻を少し過ぎ、会場は明るいままでステージに登場するサポート陣、そして2人。「プッシュプレイ」が始まるとその選曲の意味を全観客が一瞬で解釈して理解して泣いた。全員泣いた。歌う昭仁とコーラスする晴一の顔が左右それぞれのビジョンに映って、緊張とも読み取れる表情を見ると、音楽は普通に聴こえてくるのにスローモーションの世界にいるような感覚になった。「どっかには届くかもしれない」と歌う昭仁……届いてる、のっけから届きすぎてる。一曲目から許容量超えた。天井まで満員の観客と巨大なステージに立つ2人の光景はさすがに感慨深すぎた。非日常の景色すぎて脳が処理できてない感じ。

「メリッサ」のロングトーンで起こる大歓声、遠くまで伸びていく昭仁の声にどこまでもお供したい次第。続けて「THE DAY」のパワフルさにぶん殴られて煽りも体育会系になるが鍛錬をしすぎたポルノファンはにっこにこでオイオイする。間奏では晴一のギターvs昭仁の声、みたいな掛け合いがかっこいい。2日目の方がなんなりと高い声だしてた印象。「10周年のときは野球場を借りてライブをしてる感じだったけど今回はライブ会場という感じ」みたいなことを晴一が序盤に言った気がする。それだけこの日に向けたファンの思いが爆発してるんだろうなと思った。

次からはメドレーでゲストの本間さんが登場した。「ポルノの歴史に欠かせないスペシャルゲスト」という前振りで予想は付いたけどあまりにも嬉しすぎた…!!サポメンとしてライブに本間さんが出てる期間はめちゃくちゃ推させていただきました…見た目がかわいくてすきじゃぁ……。「ミュージック・アワー」がメドレーに含まれてたので、あっフル尺で聴きたかった〜〜〜…てちょっと思ったけど「マシンガントーク(昭仁がサビの手の振りで↓→をやっててうれしかった。)」「ヴォイス」「狼」とヒット曲パレードだったのでずっと浮かれてた。メドレーのあとは「今思えば失敗だったこと」とか「ファンに甘やかされてるぞ!笑」みたいな普段語られない負の話題(?)を振れるのも本間さんならではだし、本当に良い関係性を築いてきたんだなあと見ていてニマニマしたし、本間さんが場をまわし始めて突然、「お客さんと何かやりたい」と言い出し、まだ来てもいない昭仁と晴一のバースデーソングを客に歌わせて録音するという行為……プロデューサ〜〜〜〜!!!と思った、はあおもしろかった。(あれ?トークゾーン結構な長尺じゃね…?ライブ…とは…?)てみんなが思い始めた頃、「みんなに『座って』って言うの忘れた」とお茶目な本間さんが見られたので許した。

「アポロ」の1コーラスは晴一と本間さんだけの演奏で聴けて、ポルノグラフィティの大いなる第一歩目という感じだった。そこから「グラヴィティ」「Twilight,トワイライト」と世界観まるだしの2曲。幻想的な映像と、演奏と歌声の表現力を堪能した。

74ersツアーは演出が印象的でライブDVDも見まくってとても心に残っているので、「Theme of 74ers」を聴けたときのグッときた度はこの日上位だった。もはや恒例となった小鳥のさえずりからの昭仁弾き語りはドームのど真ん中にあるサブステージで。派手な演出から解放(?)された1人vs5万人という構図はインパクトがあって目に焼き付いた。前ツアーでは昭仁のしっとりした弾き語りと晴一のオラオラギターパートが対比のように感じたので、今回も小鳥タイムが終わったら晴一のかっこよターンくる……!!!!って身構えてたところ耳に飛び込んできたのは「Hey Mama」で、周りの黄色い歓声に「なにがキャ〜〜だよ…!?」って思ったりした。イケメンギターサウンドください。や、歌唱力がゲフンゲフンな晴一がボーカルをとったというのもポルノの大切な歴史の一部なんだなあ…。そしてわしの好きなシングル曲で常に上位にいる「渦」が聴けたのでもう思い残すことはないよ!!!イントロ1音目に撃たれて息の根をとめられたような感覚。座席の位置的にセンターのでかい丸いビジョンが見えにくくて、渦とか丸を活かした(?)イメージ映像がちゃんと見えなかったことが残念だった。2日目の座席からはまったく丸ビジョンが見えなくてちょっと疎外感あった〜。ちぇ〜。

この辺りからホーンセクションが加わってより豪華なサウンドに。「ジレンマ」もうやっちゃった。昭仁のテンションの上がり具合が伝わってきた。「ヘヴィロックを聴かせてやるぜ」みたいな前振りするから「ほーん。ドンクレかな?」って呑気に思ってたら「ラック」だったのでアビャーーーみたいな声出た。もう一度74ersツアーやろう?ギターソロで一番好きなのが「Mugen」なんだけど、この日が今まで見た中で一番かっこよいソロだった。サブステージで、5万人を指差して最大限にカッコつける新藤晴一〜〜〜!!新藤晴一ってタトゥー入れようかと思った。まごうことなきロックスター。メインステージで行われてることは遠くて基本よく見えてないんだけど←、曲の終わりは2人とホーン対が一箇所に固まってわちゃわちゃ演奏しててMVみたいだなー!と思った。この曲でいつも思うのは、「冷えた指先を暖めようと~」からの歌詞とメロディとその仕草しながら歌うの大発明すぎノーベル賞だなあ!!!!ってこと。跪いて歌う姿ってなんであんなに興奮するんだろうね……。

ネオメロドラマティック」も嬉しすぎたねーーー久々~。「ハネウマライダー」「アゲハ蝶」で観客の一体感に感動した。参加してるひとりなのに、この光景を見せてくれてありがとうございますと思った。ハネウマではビジョンに映る二人にキラキラとした水しぶきのような爽やかなフィルターが重ねられてイケ度跳ね上がってやばかった。「VS」は途中でセンターステージに移動してキラキラの紙吹雪が舞うなかで圧倒的ポルノグラフィティ!曲のおわりで「プッシュプレイ」の一節に繋がって、「はーー!上手いことできてますな!!!!」って感心したり感動したり。最後の曲だけど寂しさは無くて、最後の一音まで興奮しっぱなしだった。ステージの端から端へ、そしてサブへ移動する昭仁は軽やかにピョンピョンと跳ね、颯爽と歩く晴一との対比に「あ~ポルノグラフイテイィ………」という感想しか思い浮かばなくなった。なんでこんなに飽きないしぜったい楽しいことばっかり繰り広げられるのかな?ポルノグラフィティは夢ようだな~。

本編が終わり、会場が会場だけにアンコールの声はひとつにまとまらない。出てきた昭仁のいつもの「卑猥な3文字を連呼してくれたからやるわ!」的なせりふも、「連呼し…てた?」みたいな言い方だったのでわろた。アンコール一曲目は「オー!リバル」で、男前俳優を憑依させた晴一が男前イントロを聴かせてくる。曲が始まると上手と下手からそれぞれのフロート車に乗ってアリーナを進みながらの演奏。途中昭仁がバズーカでなにかを観客に向かって発射させたりお祭り感がすごい。途中壮大に歌詞忘れしたのもいとおしかった…しまなみのときも思ったけど、「段取り忘れてしもうた」みたいな瞬間が人間味あって好きじゃ…。だってこんな巨大なコンサートをなんのミスもなく、あったとしてもカバーしたりするアーティスト、人間の所業じゃないじゃん。

beforeからの正式(?)な「Century Lovers」を聴けたのはこの日嬉しかったことのだいぶ上位だった。新型(?)煽りの「エビバデエビバデセイ」の声の低さ好きだった。1日目のほうが多用してた。歌詞は「ハルイチ」感がバキバキに感じられて好きぃ。

本編でも終始たくさんの「ありがとう」を言ってたけど改めてスタッフやイベンター、家族や友人…と細かく多方面にお礼を言う昭仁の声には本当に心がこもっていて…泣いちゃうんだ~~~。最後の曲は「ライラ」で、茶番(言い方)のところのせりふを晴一が言う。「そりゃ今まで色々あったけど…」みたいな含みを持たせてから、みなさんにとってポルノは良いものでしょうか(覚えてなさすぎて、ニュアンス…)みたいな問いかけ、、の後、昭仁の「笑いましょお~~」に繋がり、サポメン陣のソロまわし。

全曲おわり、昭仁は酸欠気味に感じた。二日間あるけどペース配分しないみたいなこと序盤に言ってたし、パワー使い果たしたという感じ。余裕の無さそうな表情もよろしおすなあ…………(すいません)。最後はマイクを通さない声で、今までのバンド人生で一番しあわせだと伝えてくれた。晴一は「東京ドーム最高!」みたいなこと言った。歓声が起こるたびにドームに巨大な反響が起こってそれを浴びた。ポルノとお客さんが互いに想い合う気持ちでドーム内がぱんぱんに膨らんでる感じ。

 

DAY2(9/8)

開演し、前日と同じ登場のしかたを想像してメインステージを注視してたらサブステージからにゅっと登場した。その瞬間を壮大に見逃してわろた。あ〜!昨日と全然違うライブ見れんだな〜!てテンション上がった。ど真ん中に二人だけ立っている状態の「プッシュプレイ」は前日とはまた違う感慨深さがあった。2曲目「Mugen」はサブステージからメインに移動しがてらうぉーうぉー煽る。

本間さん登場の構成とセトリは前日と同じだったけど、トークが短くなっていた。「デビュー前から華があった。華は後から身に付くものではない。」って話で「ふ!む!ふ!む!」と力強く思った。「n.t.」はこの日は弾き語りではなくバンド演奏で。うんやっぱりこのジャガジャガギターを聴きたかった!かっこよかった。

瞳の奥をのぞかせて」は昭仁の弾き語りで始まったけど、2コーラス目にサプライズでNAOTOさんが登場して割れんばかりの歓声が起こった。極上のバイオリンで彩られる。主人公のもとを去っていった昔の仲間が次々に集結する最終回かな?

「リンク」は選曲してくれた人を撫で回しに行きたいくらい最高のチョイス、聴きたかった曲!「サウダージ」は始まる前に「郷愁という意味の曲です」みたいな説明をしたけど、晴一がちゃちゃを入れて(??)昭仁が「え、なんか間違ったこと言った?」てうろたえる謎な場面があった。

「Zombies are standing out」は「2018年に出したわしらの新機軸となるような曲。おまえらも屍になってなんちゃら」て煽りがあって、会場の熱が爆上げされた。迫力があって大きい箱が似合う曲だ!これからも聴き続けたい。続く「サボテン」「ヒトリノ夜」もひたすらに曲が最高。何十年も数えきれないくらい聴いてきたのにずっと脳内チャート上位。ヒトリノ夜終わる頃には超音波みたいな高い声でシャウトしまくってて、あ、ゾーン入ったのかな?って勝手に思った。

この日の「ハネウマライダー」は前日のイケビジョンと打って変わって、カメラ目線がしつこかったのでおもしろビジョンだった。「アゲハ蝶」はより一体感を増し、歌いながら手を振る観客が映るビジョンを、晴一はずーっと見てた(アゲハ蝶のときじゃなかったかも)。

アンコール、前日の座席よりこの日の方がフロート車が近くで見られたので興奮して脳汁だばだば出てくるのを感じた。理性保てる自信無かった(保った)(えらい)。一番やばかったのは晴一最接近のときで、わし(スタンド席)の前を通過するときはアリーナを向いていたので背中を凝視してたんだけど、しばらくして振り向いてスタンド側に応えた瞬間が、今まで見たことのない「振り向きざまの晴一」というジャンルで、はじめての体験でした……キラキラが見えすぎて下半身の力抜けた……夢かな????

前日とは変わっていにしえの「エビバデ!みんなで!声出せ!」を披露した「 Before Century」。最後の曲は前日と同じく「ライラ」で、「ジレンマ」の4文字をはたまたブリッジするNAOTOさんを夢見たり夢見たりしていた5万人は手と喉がちぎれるくらい曲に参加した。まだまだ戦い続けるロッカーの20周年はロシア民謡で幕を閉じることになったけど、昭仁も晴一も絵に描いたようなぐっときている表情をさらけ出していたのでそれで万々歳。ふたり幸せなのが一番だぁ~ぃ。

この日も覚えてないくらいしつこいくらい感謝のことばを聞いて、それに対して拍手や歓声で返したけど、とても返し足りない。どうしたらいいんだろうね?壮大すぎて投げ出したくなった。二人から与えられる大きな愛にひざまずくしかなく、これからも会いに行くしかないなあと思いました2019年9月8日。

会いに行こう。会いに行こう。