時々はぼんやり考える

ライブの感想など

170128/ビレッジマンズストア

名古屋を中心に活動しているバンドです。
2014年にアルバムがリリースされた時にこのバンドを知りました。名古屋のタワレコでやたら大きく展開されていたので目につき、「轟音ロックンロール」だかそんなコピーに釣られて視聴。その時はCD買うまではいかなかったけど、気になったのでバンドの情報を追っていたら名駅でフリーライブをやるというので見に行った。ハマりました。何といってもボーカル。何といっても水野ギイ。ギラギラした楽曲を全身全霊で歌いライブが終わったらパタッと力尽きてしまいそうな…妖艶で儚げ、でも力強く訴えてくる声で、、目が釘付けになって心惹かれて簡単にコロッといきました。CD買いました。視聴のときは響かなかったのにおかしいな。名古屋に住んでいるのでキャンペーンとかイベントとか行ける機会が色々あり、ライブハウスも何回か行きました。

 

去年の11月にリリースされた「正しい夜明け」、前作から2年ぶりくらいに出たアルバムでファンになってからは初めての新譜だったので心待ちにしてました。パルコで行われたインストアライブとイベントにも参加。サイン入りジャケットをメンバーが直接手渡してくれる、というイベントだったです。流れ作業的に渡されるだけだと思ってそれ程緊張もせずボ〜っと待機してたんですが、前に並んでいた人たちの様子からして1人1人と結構がっつり会話してるっぽくて一瞬でしにたくなりました。お得意の自意識がライジングしました。干芋女はイケてる異性と同じ空気を吸うだけでしぬぞ。自分の順番がくるまでに必死に話す内容を考えたけどメンバー1人1人に適切なバラエティにとんだ話題が思いつかず無理だったので、結局全員に「アルバム最高です」と「ワンマン行きます」を伝えた。無能!みつるさん(Dr)→ジャックさん(Ba)→やすのりさん(Gt)→岩原さん(Gt)→ギイさんの順番(順番あやふや)で握手してもらって最後のギイさんとこでサイン貰う。一番最初のみつるさんには「電子ドラムじゃなく(インストアライブは電子ドラムだったので)、早く生のドラムを聴きたいです」とガクブルしながら伝えると「生のドラムは700倍くらいカッコいいよー!!!」と身振り手振りを添えて無邪気に応えてくださり一気に現実から違う所に放り投げられた気分になった。ビレッジマンズストアのお兄さんたちはこんな芋にも優しくて好意的(と勝手に受け取る)な話し掛けをしてくださりワイの芋人生に一気に花が咲き光が差したようでした。お花畑を進むと出口にはギイさん。一際存在感がありスラッと立っておられる。握手してもらい、「手が冷たい」と言われた。ここでガチで好きになった。ヤバイッッッ!!!!!!てなった。その言葉は、こちらからの質問の答えではなくてワイの手の温度を感じとって自発的に出た言葉じゃん????って認識したら思考回路はもうショート寸前だった。でも本当に冷え性過ぎて申し訳なかったです。ギイさんの手はイメージとは違って暖かかった。その後「体調に気を付けてツアーを回って下さい」というお節介発言をした。実家のお母さんかな?そしてサインを受け取ってこのお花畑から脱した。現実ツライ。

 

ライブの感想を書こうとしたらインストアのこと思い出してだいぶ長く書いてしまいました。ライブですよライブ。ツアー最終日、1/28名古屋ダイアモンドホールでワンマンです。ダイアモンドホールでワンマンやる、と言った時みんなに反対されたというギイさん。どうやってここにアップセット(ダイホの1/3くらいのキャパのライブハウス)を作ろうかと考えていたらしい。開演前にスタッフから「もっと詰めてください」と声が掛かる。沢山のお客さん
みんながみんなビレッジを見に来たんだと思うと、それをメンバーが目にするんだと思うと感慨深かったです。開演すると人と人の隙間が狭まって、視界がほぼ人の頭で埋まって、
踏ん張っていないと倒れそうになりました。なんとか持ちこたえないと、と思っているうちに最初の数曲(ちょーーど大好きな曲目白押し)が過ぎてしまい、それだけ少し後悔しています。あとダイブしてる人がいてビビりました。このバンドそういう音楽か?今までよりお客さんが増えたということで、いろんなタイプの人が集まったのかなあと思っています。曲に合わせて手で「S」「I」「T」「T」「O」のサインを作ったり、ジェット風船飛ばしたり、ボーカルがお客さんにウォールオブデスやらせたり、普段のライブとは違って色々新鮮でした。楽器の音もギイさんの歌声も仕草も照明もセットリストも最高にカッコ良く、カッコ良かったことだけ覚えていて細かいことは吹っ飛んだので次回はもっとちゃんと全体を見たいです。

 

「俺たち少しずつ前へ進んどるよ」
「バンド大きくなってもやりたいこととやることは変わらない」
そんなような言葉を言っていました。バンドが大きくなる上で単純にやりたいことだけやるってことはなんだか難しそうですが、これからも見届けたいなあと心から思えるライブでした。いつまでも心の拠り所であってほしいと思いました。どうしようもないモヤモヤを抱えている思春期の子がロックバンドを欲するような感じで、若干恥ずかしい、痛い感情を持って、、(上手く言えないけど)私はこのバンドを必要としておる。かっこいいのです。

 

―170203追記―
「自分はずっと間違っていたんじゃないかと思って生きてきたけど今日この光景を見て正しいということが分かった」こんなような話をしたギイさん。才能があって男前で何をそんなに悩むことがあるんだと思っていたけどw、その苦悩は分からんけどこの日がひとつの救いになったのならと思うとすごく嬉しかった。お客さんに対して「お前たちが正しいことをステージで証明する」と。「仕事へ行って学校へ行って、ダイアモンドホールに向かってビルの階段を上がってここにやってきたことがいかに正しいことか」を、歌で演奏で魅せてくれた。わたしは正しい音楽が好きです。

 


ビレッジマンズストア "ビレッジマンズ" (Official Music Video)


ビレッジマンズストア "WENDY" (Official Music Video)